開発者エピソード
素材菓子
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「食」の今後

食べやすく、機能的な商品へのシフト

大森 「梅味」とかピンクのパッケージとかは、やはり女性に好まれる傾向にありますね。
根強く人気なのが「梅黒糖」で、この夏の時期によく売れます。
「いい塩梅」は塩分を強く感じるのですが、「梅黒糖」は糖分も一緒に取れるので、それこそ熱中症対策にもいいと思います。
黒糖はミネラルも取れるのでより良いですね。

記1 その「梅黒糖」には塩分と糖分、ミネラル。そしてドライフルーツには長期保存と手軽さなど、食品に機能を求めることも多くなっていますよね。
「ドライな果実たち」に入っているくらいの果物を自分で揃えようと思うと、それだけでお値段が高くなってしまったり、カットしなければならなかったりしますし。
一度に多くの食材を口にできるのも便利ですよね。

記2 今は皆さん果物は食べるんでしょうか?

記1 私は食べますが、皮をむかないでそのまま食べられるぶどうなど、なるべく手間がかからないものを買うことがほとんどですね。

大森 今は皮をむくのが手間がかかると感じる方が多いらしいですね。

記2 日頃、スーパーの果物売り場がすごく小さくなったなぁと感じるんですよね。
入り口近くに野菜コーナーに混じって少し置いてあるだけのお店が多い印象を受けています。
10年前、20年前に比べると随分売り場が小さいなとスーパーに行くといつも思います。
それだけ果物を食べなくなっているのかなと寂しいですね。

大森 確かに売り場が小さくなってきているという現状はあると思います。
一方、今は百貨店さんにもドライフルーツ専門店さんがあって、そういったコンセプトのお店が増えてきているとも聞きます。

記1 日持ちがするのは安心しますよね。 果物は悪くなるのが早いので。

大森 そうなんですよね。
当然食べたいから買うんですが、一回食べるタイミングを逃してしまうと結局悪くしてしまう。
それがドライフルーツだとほぼないのが良いですね。

記2 果物を食べる習慣がないのかもしれないですね。
家で食べる習慣がなかったいう人も実際にいます。

大森 小さい頃はよく果物を食べていたけれど、一人暮らしを始めて面倒で食べなくなったという人もいます。
それこそ今は「個食」なので、フルーツをまるごと買っても一人や二人では食べきれずに悪くしてしまうことも多いと聞きます。

記2 種があったり、皮が硬かったり、フルーツは食べるまでに手間がかかるものが多いから、種無しスイカやカットフルーツが流行っているんでしょうね。
食べやすいものが残っているのかもしれません。
梅干しもなかなか買わないですよね。

記1 そうですね。なかなか買う機会がないです。

大森 それも果物と同じことだと思っています。
昔はスーパーでも容器に入った梅干しがたくさん並んでいましたが、今は少なくなっていますよね。
特に若い方は梅干しそのものはほとんど買わないという方が多いです。
けれども、こういう商品(「いい塩梅」)にすると、買っていただけるんですよね。

記1 そうですね。これなら欲しいと思います。
持っていられるし。

大森 梅干しをそのまま鞄に入れるわけにはいかないですから。
でも、加工されて干し梅になっていると、スナック感覚で食べられると思うんです。
干し梅のような商品がたくさん出始めたのは5年位前からですね。

記2 未来では、全ての果物がこういう形で販売されるかもしれないですね。

記1 果物の元の形を見たことがないという人が出てくるかもしれないですね。